Carnegie Mellon University

日本と中国のあいさつの仕方の比較
Comparison of Greeting Methods between Japan and China

Nina Duan
Carnegie Mellon University – Japanese Studies

日本語の授業で、日本のあいさつの仕方についてたくさん勉強して、とても面白かったと思った。それで、日本と中国のあいさつ言葉と仕方、そして、その違いと共通点について書こうと思う。

日本では、朝知っている人と会ったら、「おはようございます」と言う。でも、おかしいと思われるから、そういう言葉は家族に使えない。そして、「こんにちは」は昼使う言葉で、「こんばんは」は夜使う言葉だ。「おはよう」と同じく、日本人は家族にこの二つの言葉を使わない。あいさつの後、「いいお天気ですね」とか、天気の話をするのが普通だ。日本人のあいさつの仕方は簡単に見えるが、実は他に微妙な習慣と決まりがたくさんある。例えば、教科書の中の会話によると、同じ人と一日に二回目会った時、あいさつをしてはいけないそうだ。その代わりに、目下の人は、目上の人に会釈をしなければならない。会釈は、ちょっと頭を下げて、お辞儀をするという意味で、大学のキャンパスでよく学生に使われているそうだ。勿論、今まで書いたのは「知っている人」とのあいさつの仕方だけだ。日本人は、普通知らない人とあいさつをしない。エレベーターで知らない人にあいさつをしたら、相手はたぶんビックリする。

西洋人にとって、確かに、中国の文化は日本のと似ている。でも、色々なところで些細な違いがあるので、それについて書きたい。日本人と同じく、中国人も朝で「おはよう」、昼で「こんにちは」、夜で「こんばんは」に当たる言葉であいさつをするけれども、家族にも他の人にも同じあいさつ言葉を使う。勿論、中国は人が多いのだから、言葉は地方によって違うが、大体は同じ意味の言葉を使うと思う。あいさつの後、中国人は、日本人ほどお天気の話をしない。その代わりに、中国人は、「食べたか」とか、「朝食は何を食べたか」とか、飯の話をする。それは、普通の中国人は日本人ほど慎重じゃないからだろう。同じ日にもう一度会ったら、日本人と違って、もう一度あいさつをする。今度は、「もう一度会ったね」とか、前ほど正式じゃない言葉を使う。知らない人とエレベーターやアパートの外で会ったら、あいさつをする必要はないが、優しい老人と外向な子供はたぶんあいさつする。あいさつをされた人は、日本人と違って、ビックリしないだけじゃなく、すごく嬉しくなるかもしれない。少なくとも、私と私の家族は、家の外で人にあいさつされたら、「今の人、丁寧で良いんだな」と思う。私の意見では、知らない人にもあいさつをしたほうがいい。

少し前に、二人の日本人のゲスト(向原さんと小佐野さん)は日本語のクラスへ来て、日本のあいさつの仕方についてもうちょっと教えてくれた。小佐野さんによって、彼女の家では、家族同士に「おはよう」とあいさつをするけど、「こんにちは」は使わないそうだ。それから、家族の年上の人にあいさつをする時、敬語を使うかどうか、向原さんに聞いた。普通、家族同士は敬語を使わないが、もし暫く会っていない長老と会ったら、敬語を使ってあいさつをすると、向原さんは答えた。例えば、彼女は同居していないお婆ちゃんをお見舞いに行く時、敬語を使ってあいさつをする。もう一つ面白い点は、日本の会社はそれぞれ特別なあいさつの仕方があることだ。小佐野さんは、会社の中で一番使われているあいさつ言葉は「お疲れ様でした」と言った。その言葉について、向原さんに聞いてみると、確かに日本の会社でよく使われているけど、彼女が働いていた銀行では、「おはようございます」は一番使われていた。その銀行では、夜でも、同僚と会った時、「おはようございます」とあいさつするそうだ。小佐野さんは東京地方から来て、向原さんは大阪から来たと聞いて、もしかして日本の違う地方にも違うあいさつの習慣があるかと思って、スビーキングアシスタントのソンさんに聞いた。ソンさんは東京で育ったから、大阪周辺の習慣は詳しくないが、関西には確かに違う言葉や習慣があると言った。

結論として、日本のあいさつ言葉と仕方は中国のと似ているが、同じじゃない。それに加えて、日本の中でも、色々な違うあいさつの習慣がある。そういうところは、中国と似ていると思う。中国にも、地方特別な習慣や生き方があるし、色々な地方はそれぞれの言語があるそうだ。日本も、中国も、昔から人が集まる場所で、長い歴史を持つ国だ。その長い歴史の中で、人口が増えて、人が住む場所もだんだん離れてくる。古代の交通は不便だったから、違う場所に住んている人達の連絡は少なかった。時間が過ぎて、離れた人達はそれぞれの新しい習慣を形成して、徐々に今の形になった。そのおかげで、今のように、似ているところもあるし、完全に違うところもある。こんなに近い地方と国でも、こういう些細な違いがある。言うまでもなく、もっと遠い国とは、もっと違いがあるでしょう。色々な文化の間の違いのおかげで、この世界は素敵な場所になったと考える。